未払いの残業代について

最近、長時間労働によって自殺に追い込まれた事例が大きくニュースとして取り上げられました。ブラック企業という言葉はもうかなり一般的になっていますが、働き方改革という標語もあって、労働者を自殺にまで追い込むような企業はもちろんのこと、残業代を未払いのままにする企業にも労働基準監督署や社会一般の目が厳しくなるようになってきています。ですが、これら社会情勢の変化という理由だけで、これまで未払いであった残業代を自主的に支払うようになった企業というのはおそらく少数派ではないでしょうか。企業というのはなかなか変わらないもので、自分を守るのは結局のところは自分しかいないということも多いのです。

労働の対価として賃金を受け取るというのは当然の権利で、未払いの残業代は後からでも会社に払ってもらうことができます。ただし時効はあります。時効は2年間で、本来支払われるべき時点から2年を経過したものは請求することができなくなってしまいますが、2年分はたとえ後からであっても請求できるのです。ただ、そもそも残業代を払わない、払っていないような会社が、いち労働者が申し立てたところですんなりと支払ってくれるようになるとも思えません。

労働組合があってそれが機能しているような会社であれば、まずはそこに相談するというのは有力な方法ではありますが、それでも埒が開かない場合は弁護士のような専門家を立てたほうがよい場合も多いでしょう。

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