残業代の未払いに悩む人は多いかもしれません。証拠を集めようにも、タイムカードもなく、電子メールなどのデジタル機器もとくに仕事では使用していないという人の場合、自分でメモを残しておくしか手がないかもしれません。このような手書きのメモに効力はあるのでしょうか。結論を言うと、手書きのメモであっても未払いの残業代を支払ってもらえるだけの効力を持つ場合も十分にあります。
ただし、手書きというのは誰でも自由に記録することが可能なわけですから、真実の労働時間を表わしているのか、疑問が差し挟まれやすいのは仕方がありません。そこで、手書きメモで未払い残業代を請求しようとする場合には、次のようなことに注意するとよいでしょう。まず、当たり前のことですが虚偽の記載は絶対にいけません。たとえ一部でも明らかにおかしいとか、他の証拠と比較して矛盾した記載があったりすると、全体の信用力を失わせることにつながります。
自分を守りたいのなら、事実を記載するようにしましょう。毎日きっちりと記録することも大事です。後で思い出してまとめて記録するというのは思い違いにもつながりますから良くありません。また、むやみに修正があるのもおかしな話です。
毎日その場できっちりと記録しているのなら、単なる書き間違いを別にすれば修正など起こらないのが普通でしょう。修正を疑われないためにも、鉛筆やシャープペンシルでの記載は避け、ボールペン書きで記録するのがよいでしょう。
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